野々市の太平寿しといえば、石川県内でも3本の指に入る名店でした。
私も過去に何度かお邪魔していますが、ここ最近は少し間があいていました。しかし、もう永久に大将の握った鮨を食べることが出来ないと思うと、とても残念です。
でも!石川県では、大将の創造的な鮨の遺伝子が至るところで開花しています。
でも!石川県では、大将の創造的な鮨の遺伝子が至るところで開花しています。

そのどれもが、金沢でも有数の鮨店に育ってきていて楽しみなお店ばかりで、今日紹介します金沢片町に昨年秋にオープンした「河原町 一(はじめ)」もその一軒なのです。
上の写真は帰りに女将さんがご挨拶に出てきた時に写した一枚です。
中に入ると白木の長いカウンターがあって、10名ほどが着席できます。小上がりの席もありますが、鮨は基本カウンターですよね。
お店は東京神宮前の日本料理店「一凛」の経営となっていて、お店の板場を任されているのは何と!私もよく存じ上げている柿木畠のそばの名店「更科 藤井」の藤井さんの弟さんだったのです。お店に入って、少し会話をして気が付きました。^^;
彼は太平寿しで長年修業され、ホテル日航金沢の「弁慶」の鮨カウンターなどで腕を振るってきたので、こちらのお店でも、太平寿しの香りを感じながら美味しい肴をお鮨を愉しむことが出来るのです。
さて、片町交差点からすぐ、鮨店としては贅沢な造りのお店です。お店自体は、前は七尾に本店がある「信寿し」の金沢店だったところを一部改装して引き継いでいました。今のところは予約制になっているようです。
余談ですが、少し前に紹介した金沢玉鉾の「鮨 櫂(カイ)」の大将が、この「信寿し」の金沢店で握っておられた方です。
こちらは夜のみの営業でコースのみ基本1万5千円と2万円。大平寿しと同じようにつまみと鮨が交互に、もしくは一緒に出されます。

まずは、うすはりグラスで出される生ビールで乾杯。
付け台にガリとわさびの花が置かれます。
まず出されたのは、これから旬のホタルイカ。生を軽く漬けてあります。
我々はすぐに日本酒に移ります。まずは新潟のあの久保田で有名な朝日酒造の純米吟醸酒「呼友」。すっきり淡麗の純米吟醸でした。
お次はあわびの握りと赤貝。
小柱の小さな軍艦巻。
福井のやなぎざわら。
ガスエビに卵をのせてあります。美味しいです。
〆鯖とバッテラ。バッテラはショウガとゴマの風味が感じられました。いい仕事されています。
温かい白子の蒸し鮨にはピンクペッパーが添えられています。へぇ~ってな感じですね。濃厚ですが上品な味で美味しいです。
マグロ中トロの泉南漬け。みぞれ大根おろしが乗せられています。
イイダコと数の子。
そして、太平寿しのスペシャリティ「のどぐろ蒸し鮨」。太平寿しより酸味を抑えている感じでした。
旬の終わりかな?サヨリ。
こちらも旬の終わりのあん肝。日本酒に合いますね。
赤身のヅケはしっかりめに漬けてあります。

すでに禁漁になったため最後のズワイガニは、カニ味噌を乗せてかわいらしく握ってあります。
そして鯛。
最後は、網で焼かれた穴子と玉子。アナゴは脂が乗っていました。
あと、日本酒を何種類か飲みました。そちらの紹介もしていきます。

酒の神様を祭ってあるのですが、その神社のすぐそばにある「今西酒造」のお酒です。ブログでは「今西酒造」のお店についても書いています。

これは福井県三方郡美浜町にある三宅彦右衛門酒造の「桝々福々 純米吟醸 搾りたて生原酒」。だんだんとしっかりめの味の酒に移っていきます。
最後は三重県のお酒で、伊勢志摩サミットでも出された清水清三郎商店の「作 インプレッション TypeM 純米吟醸原酒」。

ワインのボトルのような形状ですね。槽場直汲み(ふなばじかぐみ)という搾りたてのお酒を一切濾過をせず、直ぐに瓶詰めしたお酒で、微炭酸でしっかりとしたうま味が感じられました。
この日は祝いの日のイブということで妻にご馳走になりました。だいぶ飲んで二人で計4万円弱でした。
太平寿しのDNAを引き継ぎながら独自の工夫を感じました。これから進化しそうな予感のする注目の鮨店です。ご馳走様でした。
河原町 一(はじめ)
石川県金沢市片町1-6-15
TEL 076-223-7355
18:00~
月曜休
コメント
コメント一覧 (4)
お恥ずかしいです。
いまは惰性ではないですが、まぁ、意地で書いているようなものです。
福岡では薬院の鮨店予約しました。江戸前です。
あと、うどんももちろん食べますよ!
締めは空港でラーメン??^^;
ではまた!
こんにちは。
こちらこそ素晴らしい出会いに感謝いたします。
おかげで楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
来週、福岡でお会いできませんこと残念ですね。
ではまた、是非金沢に遊びに来てください。
違った金沢をご紹介いたしますよ!
「河原町 一」さんのカウンターでお隣の席という僥倖。このブログの為に大きなカメラを持ってらしたんですね。福岡県北九州市から伺った私たちは、北陸の海の幸が玄界灘の魚介類と全く違うことにまず驚きました。一つ一つの食材に丁寧な下処理、同じ食材で異なる味わい、食感、表情を楽しめます。シャリも上品で、素材を引き立てる良い感じ。必ずやまた伺いたいお店となりました!
あさぴー様から、いろいろお話しが伺えて、寿司の美味しさが倍増いたしました。
おかげさまです。ありがとうございます。