京都の冬は寒いです。
私も学生時代京都で4年間過ごしましたが、当時は雪もよく降ったし、夜は本当に底冷えした記憶があります。
初冬であれど、京都を歩いているとやはり体が冷えてきます。そんな時には小腹が空いた胃を満たしてくれるのと、暖かいものを食べて温まるという二重の効果を狙って、おやつの時間ではありましたがうどん屋さんに入ることにしました。
入ったのはちょうど通りかかった「ぎをん 常盤」です。

創業は大正11年ということで、京都ではそれほど老舗というわけではありませんが、うどん屋さんという範疇では十分に老舗と言えるでしょう?お店はそばや丼物もやっています。
地元や観光で訪れたお客様にも京都のはんなりとした味を楽しめる人気のお店です。
私はうどんが好きなので、こちらでは最初からうどんを食べることを決めて入ることにしました。
入ろうとした時に玄関先に置かれていた商品サンプルが目に飛び込んできました。「常盤名物ハイカラうどん」。
名物とあらば食べてみないといけません。さっそく店内に入りテーブル席に座ります。ランチの営業時間帯終盤だったので、それほど混んではいません。
そしてお品書きをさらっと見回してから、初志貫徹で「ハイカラうどん(700円)」を頼みます。
さて、京都のうどんは上品で澄んだ出汁が特徴です。こちらのお店では利尻産の昆布を1年以上寝かせ、かつお節は土佐の宗田節、枕崎のさば節、熊本牛深のうるめ節のブレンドしたものを使って出汁をとっていました。
いや、これがなかなか美味しいお出汁でした。
うどんは、平たい形状で名古屋のきしめんに似た形状の平打ちうどん。地元の方から「常盤のきしめん」と親しまれていたようです。
最後に「ハイカラうどん」についても触れておきます。
「ハイカラうどん」は関東で言うところの「たぬきうどん」ですね。素うどんに揚げ玉が入ったものです。
しかし京都では「たぬきうどん」といえば、あんかけうどんの上に刻んだ油揚げを乗せたものを指すので(実は金沢でも昔からあるお店ではそうなのです)、それを区別するために「ハイカラうどん」という名前で呼んだのだとか?
ここではこれ以上詳しいことは書きませんが、12年前に私のブログで紹介した小松の「中久亭」のところで詳しく書いていますので、興味のある方はそちらを読んでください。
「ぎをん 常盤」のハイカラうどんには、天かすの他にもほうれん草・ネギ・細く切ったかまぼこ・花がつおが入っていました。
何となくハイカラな感じがします(笑い)。美味しかったです。ご馳走様でした。
ぎをん 常盤
京都府京都市東山区新橋通大和大路東入2丁目橋本町412
TEL 050-5890-1402
ランチ12:00~15:00
月~木18:00~22:00
金・土18:00~23:00
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