先日紹介しました「高台寺」で開催されていた特別展「八十山和代 竹取物語」。
その時に1時間強、駆け足で東山周辺をまわってきたので紹介したいと思います。
「高台寺」と、その素晴らしい紅葉については前回書きましたので、今日は「高台寺」の「圓徳院(えんとくいん)」と「掌美術館」について触れておきたいと思います。
両方とも「高台寺」からは「ねねの道」と呼ばれる道路を挟んで反対側にあります。
圓徳院は、豊臣秀吉の正室・ねね=北政所(高台院)が晩年の19年間本拠地としたことで知られています。
秀吉の念持仏と伝わっています三面大黒天が安置されているほか、小堀遠州が整えた旧円徳院庭園などを見ることが出来ます。旧円徳院庭園は国の名勝に指定されています。
また、石川県七尾市出身の有名な画家、長谷川等伯の筆による襖32面の墨画もあり、こちらは、その一部でレプリカです。本物は国の重要文化財となっています。
ちなみに描かれている松の風景は、故郷である今の七尾市の風景だと言われています。

圓徳院のほぼ隣に位置する掌美術館にも入ってきました。ワンフロアだけの小さな美術館で「高台寺」に保存されている品々を中心に展示されている美術館です。
行った日は秋の特別展「桃山の煌きらめき」というのをやっていましたが、いまは終了しています。
なお、高台寺・掌美術館・圓徳院の3ヵ所共通割引拝観券は大人900円となっているので、じっくり高台寺のことを理解するには、そのチケットを買い求めたほうがいいでしょう。
さて、お次は東山界隈に新しくできた施設2つ。
「漢字博物館(漢字ミュージアム)」と「フォーエバー現代美術館」について触れておきます。
今回時間がなかったので中に入ってみることが出来ませんでしたが、両方とも昨年・今年オープンした、京都でも新しい文化施設です。
「漢字博物館(漢字ミュージアム)」は、その名の通り、漢字をテーマにした美術館で「体験型の施設」なのだそうです。運営は「漢検」で有名な公益財団法人 日本漢字能力検定協会です。ご興味のある方は是非どうぞ。
「フォーエバー現代美術館」は、祇園甲部歌舞練場内にある大正2年に建てられた有形文化財の八坂倶楽部を現代美術館として運営しています。
ここは草間彌生コレクションで有名で、コレクションの内6割近くが草間彌生さんの作品が占めているようです。ご本人の協力も得ているそうです。
この日も、オープニング展として「フォーエバー現代美術館コレクション展 草間彌生 My Soul Forever展」が開催されていました。
美術館の入り口には、有名な黄色かぼちゃが置かれていました。さすがに目立ちます。
ここも機会があれば一度見に行きたいですね。
最後に、高台寺から歩いて5分ぐらいのところにある八坂の塔にも足を延ばしています。


まぁ、このあたりは有名なエリアなので、今さら紹介するまでもないのですが、一年坂・二年坂を通って八坂の塔まで坂道階段道を歩くコースは、私も好きなコースです。
夕方に近い時間でしたが、和服を着て歩く観光客の女性も多くいました。

この八坂の塔は、遠くからも目立ちますね。正式には法観寺という臨済宗建仁寺派の寺院で、このあたりのランドマーク的な塔となっています。
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