福岡空港が、いま大きく変わろうとしています。
滑走路をもう一本増設するにあたって、その前の誘導路の複線化工事が進んでいます。そのため、現在のターミナルビルを今の位置からセットバックして増築する大掛かりな工事が進行しています。
小松と福岡の路線の搭乗ターミナルがあった第一ターミナルビルも取り壊されるために解体工事中でした。
ご覧のように、天井にもビニールがかかっている状態で、至るところが工事中。仮設の状態のところも多く、地下鉄の駅から搭乗口までも距離が遠くなったりして、だいぶ混乱している状態でした。
そのリニューアルの一貫として、2017年1月に福岡空港内の2階に新しく完成したフードホール「the foodtimes」がオープンしました。
全350席を持つ大きなスペースに、ご覧の8つのお店が入っています。一般的なフードコートより、デザイン的にも凝っていて、落ち着いた空間です。
フードコートの性格上、ラーメンやカレー、ハンバーガー、カツ丼などファストフード系のお店が多いですね。
私が行った時点では、これらのうち、まだ工事している最中のところもありました。
私がその中から選んだのは、福岡うどんで人気店「因幡うどん」。
昭和26年創業という老舗の一軒で、私のブログでも本店や博多駅にあるお店について過去に紹介したことがあります。
「因幡うどん」は自家製麺。塩分が均一になるように一晩寝かせた塩水を混ぜ生地をこね、足で踏み、さらに一晩寝かせて麺を作ります。
いまでは、機械化も進んでいるようですが、足踏みは人の足でやらないとダメだとか、前に聞いたことがあります。
工場で、茹であがる少し前の状態して、各店に配送。お店では最後にひと茹でされ完成です。
さて、「因幡うどん」には今回、福岡から小松に帰る最終便に搭乗する前に、少し腹ごしらえをしに入りました。
家に帰ってからも飲み食いするので、うどん一杯だけを頼むつもりで入りました。
メニューはこんな感じです。
福岡空港店限定メニュー「博多鶏うどん」なんていううどんもありましたが、鶏チャーシューのようなお肉が乗せられていたので、涙ながらにパス。
そこで、前に因幡うどんで紹介したのは、何れも「丸天うどん」だったため、今回は「ごぼう天うどん(税込530円)」を頼むことにしました。
フードコートなので、セルフサービスです。
うどん自体はお店の方が作ってくれ、こんな感じで出来上がります。ごぼう天もその時点で乗せられて出されます。ただ、セルフサービスなので、代金を払い、ネギなどの薬味を乗せて席まで持っていき食べるころには、ごぼう天は汁を含んでベチャとしてしまいます。
できれば、ごぼう天は別皿に乗せて出してくれたらうれしいと思いました。
あと、他のお店では、ごぼう天は一つ一つのごぼうに衣を付けて揚げていたり、それをまとめた形のが多いですが、こちらのは丸い、いわゆる立ち食い店でよく見られる形状で、衣の量の方が多くごぼうの量が少なかったです。
また、工場で衣の部分は機械で作られますが、ごぼうをのせるのは手作業で行われています。
このあたり、いい悪いではなく、昔からの因幡うどんの流儀のようです。
しかし、さすが博多うどん。逆にお汁を吸わせた方が美味しいです(笑い)。
柔らかくて、澄んで雑味の少ないダシとの相性、抜群です。
ダシは昆布とカツオ節にイリコやサバを加えて取っています。因幡うどんの汁は私の好きな味です。
出張や旅行のときに、少し小腹が空いたとき、時間がなくてもサッと食べることが出来るので重宝しそうです。ご馳走様でした。
そうそう!福岡からの帰りの飛行機、きれいな夕陽を見ながらのフライトでしたよ。
因幡うどん 福岡空港店
福岡県福岡市博多区大字下臼井767-1
福岡空港国内線ターミナル 2F
TEL 092-611-1011
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