2002年4月に開館した石川県九谷焼美術館。ここは石川県の伝統工芸として世界的にも有名な九谷焼の専門美術館です。
茶房古九谷 (2)

私のブログでも2005年12月に紹介しています

実は、この間も何回か行ったことがありますが、書いていませんでした。今回、「茶房古九谷」に行ってお茶を飲んだこともあり約11年ぶりの紹介になります。
茶房古九谷 (23)

美術館の外観は大人しい感じですが、内部は非常にユニークな内装です。

この美術館を設計した象設計集団は、「お皿にとって気持ちのいい美術館をつくりたかった」ということらしいのですが、確かに、「茶房古九谷」のある2階も何となくわくわくする構造や内装仕上げになっています。
茶房古九谷 (22)

美術館のエントランスには私も良く存じ上げている九谷焼の陶芸家、山下一三さんの「3×3」というネーミングの傘立てが置かれています。山下一三さんの、ユニークな造形でありながら温かみのある九谷焼。どこかホッとさせ、笑顔にさせてくれる作品は私も大好きです。
茶房古九谷 (20)

さて、今日紹介します「茶房古九谷」は2階にありますが、外からも直接お店に入ることもできる構造になっていて、美術館の開店時間以外にも利用が可能になっています。
茶房古九谷 (3)

なだらかな曲線も多用された空間は、壁には九谷焼の陶土が張られ、桟には漆が塗られ、ガラスは九谷五彩の色彩で彩られています。
茶房古九谷 (6)

天井も高く気持ちがいい空間です。
茶房古九谷 (9)

店内はギャラリーになっていて、九谷焼の作家の力作を展示。買い求めることも可能となっています。
茶房古九谷 (12)

天気のいい日には、ベランダから外の景色(山々や木々の緑)を眺めながらお茶をするというのもいいでしょうね?
茶房古九谷 (5)

メニューはこんな感じです。写真の上の方が定番メニューで、下が期間限定のメニューになっています。

私は「加賀の紅茶(880円)」を頼むことにしました。ちょっとお高いですがお菓子が付いてくるセットメニューです。
茶房古九谷 (16)

「加賀の紅茶」は、加賀市で栽培されているヤブキタ・オクヒカリのなどの緑茶用の品種を、打越地区にある打越製茶農業協同組合で紅茶専用のラインで紅茶葉にしています。見た目は棒茶のようですが、紅茶です。

加賀の紅茶は、茶葉に含まれるタンニンが少なく、フレーバーティーのような甘みと加賀棒茶のような香ばしさを感じさせてくれる味です。そのためお砂糖やミルク、レモンなど入れずにストレートで飲みます。
茶房古九谷 (17)

渋みの少ない穏やかな味わいで、最初の1杯目は、少し渋さも感じられましたが、2杯目、3杯目はだんだんとまろやかになってきます。

ポットの中には4~5杯分の紅茶が入っていました。

あと菓子付ということで、てっきりロールケーキなど洋風なのが出されるものと思っていましたが、上生菓子で確か名前を「ふじおあい」と言っていたような記憶があります。^^;
茶房古九谷 (18)

それほど甘くなく、加賀の紅茶にも合いましたよ。

それと、「菓子工房 Yodogawa」のメレンゲのお菓子「鈴玉 ぷれーん」も添えられていました。「和三盆糖」を使っていて、口に中に入れると溶けていきます。 

ホッとできる空間で、素敵な九谷焼に囲まれて、美味しいお茶でいっぷく。至福のときでした!?ご馳走様でした。

茶房古九谷
石川県加賀市大聖寺地方町1-10-13
 石川県九谷焼美術館2F
TEL 0761-72-6366
9:30~17:30
月曜日(祝日は営業)



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