11月6日に今年のズワイガニの漁が解禁されました。
毎年、カニのシーズンが待ち遠しいのですが、これほどカニの価格が高くなると、なかなかズワイガニを堪能することが出来なくなってきましたね。
私自身も、ズワイカニを一度に色々な食べ方で食べることは、10年以上していません。
ズワイガニは、刺身、焼き、茹で、天ぷら、おでんの種、炊き込みご飯の具材など、和食での料理法を一通り楽しめて、どれもカニの旨みによって美味しく食べることが出来ます。
身はもちろん、味噌や卵なども美味しく甲羅や浮き袋以外はほとんど食べることが出来ます。
さて、石川県では数年前からズワイガニの雄を「加能ガニ」と呼びます。一方雌のカニのことは、今までと同じ「香箱がに」という呼び方して区別しています。
昔から「香箱」という素敵な呼び方が付けられていることは、石川県に住む人にとっては、雌の「香箱ガニ」のほうが親しまれてきた証しではないでしょうか?
今回「割烹・料理旅館 司」へは、東京からの客人をお連れして、我々もご一緒することにしました。
私は過去に何度かお邪魔したことがあります。こちらのお店は宿泊も可能で、昔はもっと手頃な値段でカニのコースを楽しむことが出来ましたが、先ほども書いた通り、近年はズワイガニの値段も高値安定していて、足が遠のいています。
さて、石川県の漁港の中でも、ここ橋立港は美味しいカニが水揚げされることで知られています。
カニの良質の漁場は三国沖の魚場にあるのですが、そこは橋立港から比較的近く、名前が付いている三国港よりも近いのです。そのため小型の船での漁が可能ということもあり、夕方には港に帰ってきて夕方からのセリにかけることができます。つまり獲れてから短い時間で旅館で出すことが出来るのです。
また、橋立の漁場は「泥地」。一般的に岩場にいるカニは堅いのですが、泥地にいるカニは殻がやわらかく、食べやすく、甘くてしっとりしているといわれています。
そんな橋立港から、市場で競り落とす権利「買参権」を持つご主人が直接仕入れてくる「加能ガニ」は、美味しくないわけがありません。
今回お願いしたのは、「橋立・極上かにづくし会席」というコースで、一人14,000円です。この値段でいわゆるフルコースのカニ料理を楽しめるのはうれしい限りです。
では、順番に紹介していきます。
部屋に通されたら、すでに座卓に並べられていたのは、茹でた「加能ガニ」が一人半バイと「香箱ガニ」が一人1パイ置かれていました。
「香箱ガニ」も普段家で食べるような小型のものと違って、身も取りやすい大きさでした。^^;
ちなみに石川県の漁港で水揚げされた雄のズワイガニ(加能ガニ)には青いタグが付けられています。
これらを食べながら順番に出される料理を食べていくわけです。
そして運ばれてきたのが、「かに刺し」です。
生の「加能ガニ」の足の身をだして氷水で締めると、花が咲いたようになります。生きたカニでないと、こうはいきません。甘みがあります。ただ私自身は「かに刺し」は、それほど好きではありません。
一番好きなのは、次に出された「焼ガニ」です。焼かれることで香ばしさが加わり、かつ甘みが増します。
そして、天ぷらも出されます。
最後は、「かに雑炊」ですね。これも絶品でした。
これが我々6名が食べ残した部屋の後です。(笑い)
この「橋立・極上かにづくし会席」というコースには、「加能ガニ」以外にも色々な料理が付いています。
キトキトのお刺身。ブリ、カンパチ、アカイカ、甘エビです。
イクラ。
大ぶりなカレイの煮付けです。身の厚みが違いました。
飲んだのは生ビールのあと、日本酒を主体にしました。
2012と2013年のノーベルナイトキャップという、ノーベル賞の公式晩さん会の後のパーティで出された「加賀の月」の「満月」と「KISS OF FIRE」の2種類。そういえば、10日はいよいよノーベル賞の授賞式ですね!
「満月」は「司」の限定仕様でした。
久しぶりにこちらのお店にお邪魔しましたが、やはり完敗です。美味しいカニを前にだいぶ飲んで一人17,500円ほど。これを高いと思うかどうか?加能ガニを堪能できて満足度は相当高いと思います。参りました。ご馳走様でした。
ちなみに、雌の「香箱がに」は12月29日まで。雄の「加能ガニ」は来年3月20日までが漁の期間となります。皆さん、お早めにどうぞ!
ちなみに、雌の「香箱がに」は12月29日まで。雄の「加能ガニ」は来年3月20日までが漁の期間となります。皆さん、お早めにどうぞ!
割烹・料理旅館 司
石川県加賀市橋立港
TEL 0761-75-1511
11:30~21:00(入店は17:30まで)
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